平成21年度 第2回 掛川市景観市民講座を開催しました



平成22年3月17日(水)、平成21年度掛川市景観市民講座(第2回)の掛川市景観市民講座~ワークショップ~
『私たち自身が、価値ある景観を創ろう、守ろう』が掛川市竹の丸にて行われました。
■テーマ
掛川市では平成19年度より、まちの景観をあらためて見つめ直し、
よりよい景観とは何かを考えるための景観講座を開催してきました。価値ある景観を創り、守るために何ができるのか。3年間の景観講座を振り返りつつ、多くの方の意見を発表していただく場として、「掛川市景観市民講座~ワークショップ~」を開催します。
■講座概要
過去2年間の概要紹介と意見発表、意見交換
1.概況発表:講座ですすめてきたこと、検証できたこと
2.事例紹介:気になる景観事例紹介
3.景観計画素案報告:景観計画素案報告(掛川市より)
4.意見交換:感想、講座に参加して理解を深めたこと
5.まとめ:景観を創り、守るために踏み出そう
■内容
 概要紹介では、NPO法人スローライフ掛川理事の佐藤雄一より、
過去3年間の景観市民講座の概要を説明。
今までの講座の展開テーマとして、「河口と海岸」「里山」
「まちなか みち」「良好な景観/掛川」「良好な景観/大須賀・大東」「シンポジウム」「今回」の説明、キーワードとしては「景観は創るもの」「景観は教え、育むもの」「保存でなく保全」「今あるものをどう生かすか」「あるものさがし」「景観が資産になる」「市民からの提案が行政に生きる」が出されました。
 その後、画像を見ながらの事例とともに、3年間通じて講師をお願いした 東京学芸大学鉄矢悦朗准教授の言葉から「大切なのは割り切らないこと」「ゆれるまなざしが大切」が紹介されました。
 
 掛川市役所都市整備課計画係より、掛川市景観計画(素案)について詳細の説明がされました。
 意見交換では、「地域に根ざした計画にしていくためには、地区ごとに課題を見つけていくことが大事」「地域住民が自分のまちの魅力に気づき、自信を持つことが大切」などの意見が出されました。また、「子どもの頃から景観について考えることが大事」という意見に対し、参加していた小学校の先生から「景観も含めたまちづくり教育をすすめたい」という意見も出されました。
◎行政より
・景観条例ができてからがスタートである。
個々のまちづくりは個々のエリアの色に合った形のものを創って行かなければならない。ルール作りをきちんとしていき、無秩序な建物を許してしまうことのないようにと、市では考えている。
◎NPOより
・今までの景観講座からのテーマおよびキーワード。
『景観とはただあるものではなく創るもの』『景観は教え、育むもの』『保存ではなく保全』『今あるものをどう生かすか』『あるものさがし』『景観が資産になる』『市民からの提案が行政に生きてくるというのは、ごく当たり前の話』『景観に関しては日々の生活の中で景観を見ているのは生活者である市民』『生活者がこの景観を生かしていくべきだと行政に提案し、それが生きていくというしくみが必要』
◎参加者より
・見過ごすと、取り返しのつかないことになる⇒無秩序な形や色合いの家など、規制できない状態になる。
・景観⇒日常の生活そのもの⇒生活の中の価値観⇒生活を見つめなおすきっかけとなる。
・経済と道徳⇒経済と景観に置き換える。
・続けること⇒長い時間を掛けて周りに協力しようと思える状況をつくる。
・子供のうちから景観について考える機会を作る ⇒景観のセンスを磨く。
・一方で、景観とは特定の地域のみのものではない⇒こだわりすぎると、その地域のみのコンセンサスで終わってしまう。仕組みづくりが大切。
・残そうという考え⇒市民の考えの統一性、地元の統一性。
・広く他を知ること⇒地元のよさを知ることにつながる。

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