建物のご案内
主屋
主屋には、かつて式台玄関と書院がありましたが、今回の工事にあたり、式台玄関を復元しました。式台玄関の屋根は桧皮葺でしたが、銅板葺としました。
式台玄関は、書院に通す来客用として使用されていたと考えられ、書院には、11畳と13畳の座敷がありました。
主屋の南東にギャラリー(旧作業所)が張り出し、畳敷きのひろま・茶の間・仏間・洋間の応接室を建物の西寄りに設け、中央南寄りに見世・帳場があります。

離れ
離れは、当初平屋の建物で、大正末期から昭和初期にかけて2階建てに改築されたと考えられます。
1階には3室あり、南側に座敷と家人の間の2室、座敷と廊下を隔てて北の間があります。
座敷は、北側1間を上段の間とし、上段の間の北側中央に床の間を設け、床の間の西側に火灯窓付きの置き棚が造られています。
2階は、中央に南北方向の廊下があり、廊下の西側に貴賓室と控えの間、東側に座敷があります。
貴賓室は、天井に幅広の杉材を用い、壁板と板戸には杉の一枚板を使用しています。床は、廊下同様、寄木張りとし、壁紙に葛布を張っています。ガラス戸がある南面は、欄間に花鳥のステンドグラスを嵌め、室外に鉄製のベランダを設け、西面は床の間と火灯窓の床脇とします。
座敷は、北側に水屋が付き、南東隅を1段高い上段とします。天井と床のまわり等に桐材を使っています。
その他、屋敷内には、土蔵2棟、米倉1棟、番屋が現存しています。
主屋と離れが、近代豪商の住宅の様相を今に伝える貴重な建造物であるとして、平成17年2月28日に国登録有形文化財に登録され、平成19年1月30日に市有形文化財に指定されました。さらに、平成20年5月29日には、土蔵2棟、米倉1棟、番屋1棟が、市有形文化財に追加指定されました。







